香港のポメラニアンは新型コロナウイルスに感染したのか

​香港農水環境省(AFCD)は2020年3月12日に声明を発表しました。

ポメラニアンの飼い主は新型コロナウイルスに感染し入院しました。飼育されていたポメラニアンは保護管理センターに収容され、PCR検査を受けたところ、弱い陽性反応がでたようです。この解釈について様々な議論が起きました。検査は鼻腔と口腔、直腸のぬぐい液で行われ、3月上旬までに5回繰り返されましたが、陽性が続きました。同時に血液も採取され抗体検査も実施されました。こちらは陰性でした。また、3月12日の時点ではPCR検査も陰性になったと報告しました。ポメラニアンは3月12日に至るまで全く症状は出していません。

香港当局は弱い感染があったと主張していますが、WHOやCDC(米国疾病予防センター)は懐疑的です。ドアノブにウイルスが付着していたのと同様のことが起きたのではないか。生きたウイルスを証明できていないなどがその理由です。

感染初期に抗体が認められないことは、人における他のコロナウイルス感染症で見られる現象だそうですので、抗体陰性が否定の理由にならないでしょう。ポメラニアンの抗体検査はこの後も継続するそうです。この後上がってきたらやはり感染が起きたと考えなくてはならないと思います。

​2003年のSARS発生の際にもいくつかの動物に感染が起きましたが、人への感染源にはなりませんでした。今回のウイルスも同様であって欲しいと思いますが、今後の経過をよく見ていきたいと思います。

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