ペットはヒトからコロナウイルスに感染するか?その逆もあるか?

2020年2月6日 UC Davis(カリフォルニア大学獣医学部)獣医内科学特別名誉教授、犬猫における感染症及び免疫疾患の高名な専門家Niels Pedersen博士が質問に答える。

https://www.vetmed.ucdavis.edu/news/can-pets-contract-coronavirus-humans-or-vice-versa

単純な答えは以下の通り:いいえ、あなたがコロナウイルスを家族であるペットにうつすこともないし、もらうこともないでしょう。コロナウイルスは人間を含むほとんど全ての動物種に見られ、不顕性もしくは一過性の消化器系や呼吸器系の感染に関わります。コロナウイルスは種特異性が高く、種を乗り越えた伝播は一般的ではありません。

少し踏み込んだ答えはこのようになります。

コロナウイルスは人間を含むほぼ全ての動物種に対して、5万年もしくはそれ以上の期間、突然変異によって適応してきました。コロナウイルスは新しい種に対して疾病を引き起こすに過ぎず、その宿主に適応することができるよう、どんな遺伝形態であってもその種にとどまる傾向があります。

様々なコロナウイルスが配列決定され、それぞれの関係性が確認されています。ヒトに一般的な風邪を引き起こすコロナウイルス(OC43および、229E、N L 63)は、私たちのペットである犬や猫の消化器に感染するコロナウイルスとともにアルファコロナウイルスグループに属します。最近起こったMERS、SARS、武漢(2019-nCoV)を引き起こしたコロナウイルスのヒト化株は、おそらく他の動物であるラクダやジャコウネコの中間感染によりコウモリのベータコロナウイルスから(変異して)感染しました。興味深いことにMERSおよびSARSコロナウイルスは、コウモリから(直接)ヒトへは感染せず、死滅しました。

しかし武漢コロナウイルスは人間にうまく適応したように見える(すなわちヒト株化した)ため、MERSやSARSよりさらに深刻な感染症の問題として迫ってきています。MERSコロナウイルスやSARSコロナウイルス、武漢コロナウイルスのケースのように完全にヒト株化していないウイルス、もしくはヒトに適応して日が浅いウイルスはより深刻な疾患を引き起こす傾向があります。

コロナウイルスはある宿主から他の宿主に感染(ジャンプ)が可能ですが、これはゆっくりとした経過であり、大きな遺伝子変異が必要です。私たちを取り巻く獣医学上の一般的なコロナウイルスが最近人間に侵入したり、その逆のことが起きた証拠はありません。しかし、コロナウイルスの、種を乗り越えた感染傾向は今なお発生しており、将来犬猫という普通のペットからコロナウイルスが感染し、疾病を引き起こす原因となる可能性はあります。ただし、ヒト株化した場合にはもはや犬猫のウイルスではなく、ヒトの新しいウイルスになるでしょう。ペットにヒトコロナウイルスが定着しても同じことが言えます。

以上は私の拙い和訳ですので、誤訳があるかもしれません。原文をご参照ください。

また、情報が更新されましたら、随時報告します。

院長

© 2018 Satoh Veterinary Clinic. Proudly created with Wix.com

 

 
  • Facebook Social Icon
  • Twitter Social Icon
  • Google+ Social Icon